イト リトルヘアガーデン|鎌田さん インタビュー
美容師力が試される技術を、次の世代へ
近年、美容業界ではデビューの早期化や技術のマニュアル化が進み、「早くスタイリストになること」や「効率よく結果を出すこと」が重視される流れが強くなっています。
髪質改善やストレート、カラー技術の進化によって、一定のクオリティを安定して提供できる時代になった一方で、技術の差が見えにくくなったと感じる場面も増えてきました。
そんな中で、「あえて難しい技術に向き合う」という選択をしているのが、イト リトルヘアガーデンのオーナー・鎌田さんです。
東京の一流サロンでトップスタイリストとして活躍しながら、同時に薬剤に強いサロンでも修行を重ねてきた鎌田さん。
その経験を経た今、泉区という地域であらためて“デジタルパーマ”という技術に向き合う理由をうかがいました。
デジタルパーマを打ち出そうと思ったきっかけは何でしたか?
鎌田さん:
泉区の集客サイトや周辺サロンを見ていると、髪質改善やショートボブ、カラーを強く打ち出しているところが多い印象でした。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、「デジタルパーマをしっかり押しているサロン」は、意外と見当たらなかったんです。
それを見たときに、「原点に帰るなら、ここじゃないか」と思いました。
他と同じことをしても差別化しにくいなら、自分たちが本当に向き合ってきた技術で勝負しようと。
デジタルパーマは「美容師力が問われる技術」だと話されていましたね。
鎌田さん:
デジタルパーマって、簡単に言うと美容師の総合力がそのまま仕上がりに出る技術なんです。
カットができていないと形は出ませんし、薬剤選定を間違えればダメージにつながる。
さらに熱を扱うので、温度管理やブローの知識も必要になります。
どれか一つでも欠けると、成立しない。
だからこそ、「美容師力が見える技術」だと思っています。
最近主流の技術や薬剤の進歩により、ある程度マニュアル化されていて、誰がやっても一定の仕上がりになります。
それはそれで素晴らしいことですが、技術で差がつく余白は、確実に少なくなっているとも感じています。
東京での経験や、薬剤に強いサロンでの修行はどう活きていますか?
鎌田さん:
薬剤技術の長けたサロンでも経験を積みましたが、その経験から、パーマ、デジタルパーマはメリットの可能性が大きい。
「お客様に喜んでもらえる技術」という発想になったんだと思います。
リスクを理解した上で、どうすれば安全に、きれいに、長持ちさせられるかを考える。
それができるなら、パーマは本当に魅力的な技術です。
若手スタイリストにもデジタルパーマを任せている理由は?
鎌田さん:
若手のうちに「これが自分の得意です」と言える技術を持ってほしいと思っています。
マニュアル通りにこなす技術だけだと、どうしても代わりがきいてしまう。
でも、デジタルパーマはそうはいきません。
理論を理解して、経験を積んで、初めて自信を持って提案できる技術です。
だからこそ、若いうちから触れてほしいし、「自分の武器」として育ててほしいと思っています。
サロンとして、これから大切にしていきたいことは?
鎌田さん:
沢山集客して店舗をどんどん増やしたい、という気持ちよりも、まずは、ゲストとしっかり向き合い「技術がちゃんとしているサロン」と思ってもらえることのほうが大事です。
流行だけではなく、毎日の扱いやすさや、安心して任せられる人間力や技術だと思っています。
美容師がきちんと技術に向き合うと、その姿勢はちゃんとお客様にも伝わる。
そんなサロンであり続けたいですね。
派手なトレンドを追いかけるのではなく、あえて難しい技術と向き合い続ける。
イト リトルヘアガーデンがデジタルパーマに向き合う姿勢には、技術から逃げず、積み重ねを大切にしてきた鎌田さんらしい仕事観が、そのまま表れているように感じました。